声優になるには何をすればいい？どこにいけばいい？私に情熱が灯った日のことを思い出す。高校1年の時、とある深夜アニメを観た。別に普段からアニメを観ているわけではない。勉強も部活も忙しくて、家に帰ったらすぐ寝てしまうから。でもその日は違った。夏...

学校ではそんなこと習わなかった。テストには必ず「答え」がある。だからその「答え」に向かって一直線に頑張ればいいだけ。高い点数を取るのは難しかったけど、今振り返れば楽だったなと思う。だって。社会人になった今、目の前にあるのは。「『答え』のない...

「はぁ……いっそ異世界転生してぇなぁ……」そうぼやくのはある新任教師の男。彼は生徒と年が近い事もあり、とても懐かれている。それだけなら良いのだが……一部の生徒に、完全に舐められてしまっているのだ。元々穏やかで優しい性分であるため、怒っても「...

石橋を叩いて渡る人間だな、とよく言われる。その自覚はある。例えば旅行すると決まれば、分単位のスケジュールを立てる。そしてそこでは終わらない。旅行には想定外のイベントが必ずと言っていいほど起きる。だから、その時のためのプランを考えておくのだ。...

「結婚はちょっと……ナイかな」突然振られた。もう両家の顔合わせも済んでいるのに。信じられない。「君さぁ……真面目過ぎるんだよね」真面目で何がいけないのか。「駄目って言うわけじゃないけど……ちょっと、ねぇ……」それっきり、連絡が来ることはなか...

～○○都○○区　上空～ここまで互角に戦ってきた。でももう限界。私の体力は殆ど尽きている。一方相手は筋骨隆々の大男。息も絶え絶えの私に対し、余裕の笑みを浮かべている。そして凄まじいスピードでこちらへ向かってきた。もう私の足は動かない。あっとい...

来た。久しぶりに。「小説を読みたい」の波動が。私は特別本が大好きというわけではない。今までの人生を振り返ったら、読書していない時期の方が長い。でも時々襲い掛かってくるのだ。「小説を読みたい」という、猛烈な衝動が。だからその時は、ひたすら本を...

本を読んだ方が良いということは、昔からなんとなく感じていた。別に読まないと生きていけない訳ではない。でも本をよく読んでいる人たちと話すと、何かとてつもない「差」があるような気がしてくるのだ。彼らの話は理路整然？としていて分かりやすいし、一緒...