別に学校教育を否定する訳では無いが(元教員だし。)。
学校で行う英語教育は、あくまで受験で点数を取るために行われているのだと思う。
もちろん「学習指導要領」に従って色々な力を身に付けさせるというのが名分だが。
実際の学校現場は超多忙であり、求められていることを全てこなせる教員など殆どいないのである。
その結果優先順位が高くなるのは、生徒にとって最も大事な「受験対策」となってしまう。
ここに一種の「ずれ」が生じる。
授業で習う英語では、主に
・正しい単語、文法で書く力
・正しく読解する(訳す)力
が育てられる。
しかし英会話の力を鍛えるという観点から見ると……
ものの見事に必要な力が鍛えられず、逆にそこまで必要でない能力ばかりが鍛えられているのである。
具体的に言うと、必要な力は
・話す力(中学英語レベルの単語、文法を使いこなす力)
・発音(アクセントの位置を捉える+法則をなんとなく理解する)
で、そこまで必要でない能力というのは
・正しい単語、文法で書く力⇒中学英語レベルでよい。
高校レベルの単語・文法は日常会話ではあまり使わないためコスパ×。
・正しく読解する(訳す)力⇒同上。
である。(※私個人の見解です。)
この「ずれ」を早々に認識することで、本当に使える英語を効率よくマスターできると私は考えている。
今回紹介する本はまさに、「ずれ」を認識させてくれる内容ばかりである。
英語を習得したいが学校の授業に囚われているあなた、ぜひ読んでくれ。
【ちなみに】
当ブログで紹介している書籍は全て、Amazonの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」で読んだものである(注 私が読んだ後に読み放題対象外になっている書籍もあります。しかし再び読み放題対象になることもあり。)。
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なぜ読み放題作品しか紹介しないのかと言うと、単純にお金が無いからである……。
「これなら英語を効率良くに身に付けられる!」と分かる本3冊
『カラー改訂版 世界一わかりやすい英会話の授業』
書誌情報 | |
著者 | 関 正生 |
発行年月日 | 2019年10月19日 |
Amazonレビュー・件数 (記事投稿日時点) | 92件 |
リクルート運営のオンライン予備校「スタディサプリ」で講師を務める筆者が、
- ネイティブの言葉を理解する
- 会話パターンを掴む
- メンタルのタフさを身に付ける
の3本柱で読者の英会話を上達させることを目指している一冊。
「『世界一わかりやすい』とは大きく出たな」と思ったが、読んでみると
マ ジ で 分 か り や す い。
個人的な話だが、私の好きなYouTuber
「Kevin’s English Room / 掛山ケビ志郎」さんや
「SAGIRIX」さんの英語解説とかなり似ていると感じた。
いや本当に分かりやすい。
・「なぜそういうフレーズ(表現)になるのかが分かる
・表現の違いの原因となっている文化の背景知識が得られる
英会話の「フレーズ(表現)」を覚えるとき、普通は
「ひたすら話す」「ひたすら聴く」「ひたすら書く」だと思う。
でも本書では
「そもそもなんでそのフレーズがそんな日本語訳になるのか」
ということを単語の細かいニュアンスや文化の違いから丁寧に解説してくれるのだ。
例えば「I’m coming」。
これは「いま行くよ」という意味になる。
え、「come」は「来る」じゃないの?と思いませんか?
この疑問は「come」という単語の本来のニュアンスが分かると解消される。
こういった
「機械的に覚えていたけど実はよく分からん」部分を丁寧に解説してくれている。
『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』
書誌情報 | |
著者 | スティーブ・ソレイシィ 大橋弘祐 |
発行年月日 | 2017年7月25日 |
Amazonレビュー・件数 (記事投稿日時点) | 2,033件 |
長年英語コミュニケーションの指導に携わっているスティーブさんが、
- 英語学習の考え方
- ペラペラに喋れるようになるためのポイント
などについて、大橋さんに教えるという形で解説している一冊。
「英語の勉強をめちゃくちゃしてきたのにいざ会話しようとすると一言も喋れない」状態から脱出できる
私は本書を読んで、私たちが最初にしないといけないことは
「学校教育で植え付けられた『英語は難しい』という洗脳を解く」
ことだと思った。冒頭で話した通りである。
スティーブさんも語っているが、日本の英語教育って
- 難しい(しかもマイナーな)単語の意味を覚えさせる
- 「正確な文法を使えること」を求める
のが特徴的なのだ。
なぜそうなるのかというと、学校のテストやTOEICの試験で点を取るためである。これも冒頭で話した通り。
だが本書を読むと
- 難しい単語を知っていることより、簡単な言葉で言い換える力の方が大事
- 正確な文法を使えることより、簡単な表現に言い換えられることの方が大事
ということが分かる。
つまり日本語の英語教育は「無駄に難しいこと」をやっているのだ。
まずその事実を認識することから「英会話」の勉強をスタートするべきだな、と思った。
『朝から夜までつぶやき英語―――英会話は「声に出す」アウトプットが9割』
書誌情報 | |
著者 | 清水 建二 |
発行年月日 | 2020年2月20日 |
Amazonレビュー・件数 (記事投稿日時点) | 37件 |
英語教材クリエイターとして活躍する筆者は、
「英語学習最大のコツは『アウトプット』である」
と考えている。
本書では具体的な学習法として
「つぶやき学習法」
を挙げ、基礎編・実践編に分けて1,500以上の例文を載せている。
中学英語レベルの基本の文型から入るため躓くことなく英語が身に付く
基礎編の英語は
「I want to do~」「Can i ~」など
「中学の授業でやったなぁ」というものばかりなので、挫折しにくいだろう。
実践編の英語は基礎編の英語に色々な単語がくっついているだけなので、単語の意味さえ知ってしまえばすらすら読める。
また筆者の言うとおり、私は声に出して読むうちに
「体が勝手に覚えてくれている」という感覚になった。
【おわりに】学校教育(≒テスト・受験勉強)から抜け出そう。そして「近道」を見つけ、効率よく勉強+実践しよう。
私を含めて大半の日本人は、英会話の勉強を学校の授業の延長みたいな方法でやっている気がする。
でも今回挙げた本を読むと、それがいかに遠回りな道なのかが分かる。
もっと近道できるんだよ、ということを一人でも多くの人に知ってほしい。
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