私は別に全人類に読書を勧めたい訳では無い。
どうあがいたって読書が苦手な人、そもそも読書に興味が持てない人は沢山いる。
私の周りにいる人間も例外ではない。
最初に家族。
7人家族だったが、本を読むのは私だけだった。
次に友人。
地元の友人は読書の話をすると「うへぇぇ……」みたいな反応をする。
唯一、大学では言葉に関する研究をしていたため「読書いいよね!」と盛り上がる。
(だけど私以外の研究会メンバーは皆既婚者なので、なかなか集まることができません。無念。)
最後に趣味の卓球仲間。
練習終了後よく体育館の入り口で駄弁るのだが、読書の話題など欠片も出てこない。
仮に私が「最近こういう本を読んで……」とか言ったら、「コイツいきなり何語りだしてるんだ???」という反応をされそうである。
(偏見も入っているでしょうが、多分そんなに的外れではないと思います。それくらい「本」というワードを聞いたことがないんです。)
話が長くなってしまったが。
つまり私の近くには、自分から読書の話をする人間が存在しないのである。
決して馬鹿にしている訳ではない。
逆に私は、皆がよく話しているテレビドラマの話やファッションの話、ラーメン屋の話に欠片も興味が持てない。
興味を持とうと思った事はあるが、ドラマやファッション雑誌を見ると3分で寝てしまう。
つまり。
人間は基本的に、どうあがいても苦手なものは苦手だし、興味ないものは興味ないのである。
しかし、「基本的に」である。
つまり例外が存在する。
読書に当てはめて言えば。
「苦手だった読書が好きになる」こと。
「興味がなかった読書に興味を持つ」こと。
このような特殊イベントが、発生し得るのだ。
ではいつそのようなイベントが発生するのか。
考えてみる。
割とすぐにいくつかの答えが浮かんだ。
本記事では私が思い浮かべた「読書の始め時」を語り、また読書初心者にもってこいのサービスである「Kindle Unlimited」を紹介する。
「こういう人は読書の始め時」と言える7人の人物たち
①「SNS依存を止めたいッッ……!!」と切に願っている人
②「ネットサーフィンを止めたいッッ……!!」と切に願っている人
③「ネガティブな情報を遮断したい……」と疲れ切っている人
④「この人と仲良くなりたい……!」けど話題がない人
⑤「一人暮らしって暇だな……」と真実を悟り始めた人
⑥「仕事を退職したら私は何をすれば……?」と唸っている人
⑦「もうオタクをやめたい!」と思っているのにやめられない人
パッと思い付いたのはこのくらいである。
大体もう想像がつくだろうが、何故読書の始め時と言えるのか、理由を説明しよう。
「こういう人は読書の始め時」と言える理由8つ
①読書するうちに新たな趣味が見つかるから
②新たな趣味に没頭すれば執着していたものから自然に離れられるから
③読書自体が好きになり、執着していたものから自然に離れられる可能性があるから
④目的無くメディアを観ることが無くなるから
⑤話題(の取っ掛かり)を沢山増やすことができるから
⑥虚無感や寂しさを埋められるから
⑦趣味の中では(上手く買い物をすれば)支出が少なく、始めやすいから
⑧無理に人と関わる必要が無くなるから
これもパッと思い付いたものを挙げてみた。
全員に共通するものもあれば、特定の人物に当てはまるものもある(殆ど後者です。)。
一つずつ掘り下げていこう。
①読書するうちに新たな趣味が見つかるから
これは全員に共通する理由である。実にシンプルで明快。
最初は何を読んでもいいのだ。
漫画、雑誌、写真集、図解本など……
文字が苦手ならば、文字が少ないものを選べばよいのである。
そして無理をして「次は小説を……」とか考える必要もない。
ひたすら興味のある漫画などを読み続ければ良いのだ。
ここからは少し感覚的、というか抽象的な話になる。
ぼんやりとした文章になるが、なるべく分かりやすく話すことを心掛ける。
先ほど言った通り、興味のある漫画などを読み続けていると、突然ある現象が起きる。
突然である。別に読書中じゃなくても起きる。
どういう現象かと言うと……
私の場合、頭の中で「カチッカチッカチッ」と、突然何かが嵌っていく音がするのだ(※イメージの話です。)。
そして最後に、ブワッと何かが広がる感覚に陥る。
その時私は、今まで全く理解できなかったことを、一瞬で完璧に理解するのだ。
つまり一言で言うと……
「閃き」である。
最近で言うと、2024年9月24日・火曜日(はっきり覚えている)。
私はノリノリで歌を歌っていた。一人。自分の部屋で。
そして歌っている最中、それは突然起きた。
カチッカチッカチッカチッカチッカチッ………ブワッッ!!(※イメージです)
そしてなぜか完璧に理解したのである。
「自分はどんな文章を面白いと感じるのか」を。
そこからは怒涛の勢いだった(「だった」というか今も止まっていない。)。
あんなに悩んでいたブログ執筆の手が止まらない。
答え(=自分が面白いと思う文章)が画面上に浮かんで見える。
出来すぎと思うかもしれないが、そうとしか言いようのない現象が、確かに起きたのである。
私はこの現象、つまり「閃き」は、好きな本を読み続けていると起きやすいと考えている。
自分自身がブログを始めて7カ月間、約300冊、好きな本だけ読んできたからである。
つまり。
漫画が好きなら、漫画を読み続け。
雑誌が好きなら、雑誌を読み続ければよいのである。
そうして「閃き」の瞬間を待つ。
確証はないが、いつかはやってくる。
そして「閃いた」瞬間。
今まで理解できなかったことを一瞬で理解し。
新たな「何か」が見えるのである。
その、見えた「何か」に従うこと。
これこそが、「新たな趣味」への第一歩になる。
そう私は思う。半ば確信している。
まぁ無理せず焦らず、好きな本をひたすら読んでみな!って話よ。
②新たな趣味に没頭すれば執着していたものから自然に離れられるから
これは特に
・SNS
・ネットサーフィン
・オタク活動
に執着している場合の話である。
前項で話した通り、好きな本を読み続けた時に生じる「閃き」が「新たな趣味」に繋がると私は考えている。
そして。
これもただの直感なのだが。
そうして生まれた「新たな趣味」は、意識して作った趣味よりハマりやすい。
根拠は皆無だが自信はある。
ハマりやすいということは、没頭しやすいということ。
今まで縋っていたSNSやインターネット、オタク活動など、もう意識の外なのである。
(※オタク活動自体は悪いものではないです。むしろ推しに貢献しています。今回はあくまで活動をやめたい人の話です。)
③読書自体が好きになり、執着していたものから自然に離れられる可能性があるから
これも前項と同様、
・SNS
・ネットサーフィン
・オタク活動
の話である。
ここまでずっと、「閃き」によって新たな趣味が生まれると話してきたが、別ルートもある。
好きな本を読み漁っているうちに、読書そのものが好きになるというルートである。
個人的には一番嬉しいルートである。大歓迎である。皆そうであれ。
読書に夢中になれば、前項と同様、SNS等々はとっくに意識の外である。
④目的無くメディアを観ることが無くなるから
これは特に「ネガティブな情報を遮断したい」時の話である。
ネガティブな情報を得てしまう時とはどういう時だろうか。
パッと思い付くことを挙げると、
・家事が終わって一段落し、テレビをつけた時
・仕事の休憩時間、昼食を食べ終わってスマホを見た時
・在宅ワークの合間にパソコンでニュース画面を開いた時
というところか。
この3つの共通点を考える。
1つ思い浮かぶ。
「隙間の時間に、目的なくメディアを観た時」である。
ここで重要なのは、「目的なく」という部分。
目的がないということは、観なくてもよいのだ。
つまり。
単純に「隙間」を埋めても、何の問題も起きない。
ではどうやって埋めるのか。
勿論、「読書」である。
何を読んだっていい。
「隙間」さえ埋められれば、目的無くメディアを観ることはほぼ無くなる。
するとネガティブな情報も、勝手に遮断されるのである。
⑤話題(の取っ掛かり)を沢山増やすことができるから
これは「この人と仲良くなりたい……!」という人物が存在するが、話題がないという場合の話。若いねぇ。
読書というものはシンプルにネタの宝庫である。
無数のジャンルの本が無数に転がっている。
あなたはそれを……まぁ10冊くらい拾えばよい。
10冊くらい読めば1つか2つくらいは話題の種ができるだろう。
ただし、タイトルに書いた通り、あくまで話題「の取っ掛かり」であることを忘れてはならない。
本で得た知識をベラベラと喋るだけの輩には誰も近寄ってこない。
「取っ掛かり」を使って、相手との「キャッチボール」を始めるのである。
分かったか若造。
30代独身一人暮らしのおじさんのアドバイスは以上だ。
⑥虚無感や寂しさを埋められるから
これは
・「一人暮らしは割と暇」という真相に気付いてしまった
・「退職してから私は何をすれば……」と悩んでいる
場合の話。
私は彼らにも読書を勧めたい。
理由は2つ。
1つはシンプルに「手軽だから」である。
電子書籍なら外出することなく買える。しかも買って即読める。楽ちん。
しかしそこで、
「アニメやゲーム(ソシャゲ)でも別に良いのでは?同じくらい手軽だし。」
という意見も出てくるだろう。
そこで2つ目の理由を述べる。
それは、
「読み終わった後も虚無感や寂しさを感じにくいから」
である。
また個人的な感覚の話をする。
アニメやゲームは視聴(プレイ)中は没頭しやすいが、終わった瞬間に急激に虚無感や寂しさが襲ってくると私は感じている。
画面が暗転した直後に自分の顔が映り、「何やってんだろ俺……」となるのだ。私はしょっちゅうなる。
一方読書は集中力がいるため、読むのは意外としんどかったりする。
しかしその反面。
読み終わった後も、感情が収まらないのだ。
感動。衝撃。慟哭。愉悦。
そんな感情が強く残り続け、虚無感や寂しさを感じる時間が減る。
読書にはそういう力があると、私は強く思っている。
⑦趣味の中では(上手く買い物をすれば)支出が少なく、始めやすいから
これはオタク活動をやめたい場合の話である。
そもそも何故オタク活動をやめたいのか?
理由の1つに「お金が吹き飛ぶから」があると思う。
グッズを買い、ライブに行き、スパチャを投げ……
そりゃあ吹き飛んで当然である。
それに比べれば読書の支出など微々たるもの。
さらに古本屋に行けば110円で買える本もたくさんある。
始めたまえ、読書を。
そして取り戻したまえ、あなたの金銭感覚を。
⑧無理に人と関わる必要が無くなるから
これもオタク活動をやめたい場合の話。
前項では「お金が吹き飛ぶ」ことについて話したが……
オタク活動をやめたいもう1つの理由に、
「人間関係が煩わしくなったから」
ということもあると思うのだ。私は。
相手が悪いわけではない。
かと言って自分が悪いわけではない。
単純に。
熱量が、合わないのである。
こればっかりはどうしようもない。
合わせようと思って合わせられるものではないし、無理に合わせる必要もない。
後ろめたさはあると思うが、ある程度距離を置いても良いと私は思う。
一人になったっていい。
だって、読書は一人でするものだから。
【おわりに】タイミングをつかめれば、実は誰でも読書できる。そして次に進める。
クソ長文章で熱弁してしまった。
少しは「読書いいな」と感じてくれただろうか。
読書はあなたが思うほどハードルは高くない。
いや正確に言うと、ハードルがグッと低くなる瞬間があるのだ。
その瞬間を狙えば、あなたは案外あっさりと読書できるようになる。
そして各々の悩みが解決されていくのである。
それが、それこそが、私の望み。
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