小説とは違って、エッセイ本って“人の考え方”がそのまま伝わってくるから面白いよな。
うん。
著者の素の声を覗き見してるみたいで、ちょっとドキドキするときもあるよ。
視点の違いに気づいたり、意外な価値観を知れたり…
そういう発見があるのもいい。
日常のヒントがさりげなく散りばめられてるから、“読むだけで少し賢くなった気分”になれるんだよね。
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これ面白い!含蓄もある!おすすめのエッセイ本4冊
『恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。』
書誌情報 | |
著者 | 角田 光代 |
発行年月日 | 2013年6月25日 |
Amazonレビュー・件数 (記事投稿日時点) | 775件 |
本の概要と感想
数々の文学賞を受賞してきた筆者が、30代半ばの自分が日常で感じたことを書き綴った一冊。
読む前は筆者の経歴からして
「文学の難しい話をされるのかな…」
と思っていた。
しかし全然そんなことはなかった。
食事の話だったり恋愛の話だったり、「あぁそれ分かるわ~」と思うような話ばかり。
ただその中にも格言のようなものが自然と出ていて、筆者の人生経験の濃さが伝わる一冊であった。
心に刺さった言葉
人の会話って、ほんと、馬鹿みたいだよなあ。馬鹿みたいで、意味もなくって、くだらなくて、大切なことはいつも伝わらなくて、けど、なんてあたたかいんだろう。そう思った。
医者の話を待つ病院で老人と看護師の馬鹿馬鹿しい会話を聞いた筆者。
私は
「人の会話が馬鹿みたい」
というか、
「馬鹿みたいな会話ができる」
っていいよなと思う。
意味もなくくだらない会話は、何か「利益を生み出す」訳ではない。
だけど、会話そのものが幸せなのだ。
あなたもそう思わないか?
馬鹿みたいな会話ができる人でありたいなと感じた。
『時をかけるゆとり』
書誌情報 | |
著者 | 朝井リョウ |
発行年月日 | 2014年12月10日 |
Amazonレビュー・件数 (記事投稿日時点) | 803件 |
本の概要と感想
直木賞受賞者である筆者が、主に大学生時代と社会人時代を回想し綴った一冊。
8割くらい読み進めた時点では、吹き出してしまうような話ばかりで、
なんか…変わった人だな…
という印象だった。
しかし終盤は筆者の「文章を書く」ことへの熱が伝わってくる内容で、「尊敬できる人だな」と一気にイメージが変わっていった。
何か笑える話を読みたい時でも、小説家の思考に触れたい時でもおすすめ。
心に刺さった言葉
「教室、ずっと間違えてた。あれオープン科目じゃない。普通の商学部の授業なんだって。」
受け続けていた授業が自分たちの選択したものではなく、他学部の専門授業だったというエピソード。
友人共々、なぜずっと気付かなかったのか。
他のエピソードでもそうですが、なんか筆者(と友人たち)が揃って抜けているというか、ぶっ飛んでいるような…
でもこんな豪快な失敗エピソードがホイホイ出てくる筆者、行動力の塊であることがよく分かる。
『ナナメの夕暮れ』
書誌情報 | |
著者 | 若林 正恭 |
発行年月日 | 2021年12月7日 |
Amazonレビュー・件数 (記事投稿日時点) | 803件 |
本の概要と感想
人気芸人ユニット・オードリーのツッコミ担当を務める筆者。
長年第一線で活躍されている彼が、本書では過去の体験から自身の内面を見つめ直している。
読む前は
「芸人だから笑える話だろうな」
と思っていた。
しかし読んでみると、筆者は自分が感じた「なぜ」を徹底的に考察し、自分なりの「生き方」を見出している。
そこには笑って馬鹿にするような要素は欠片もなく、筆者が約40年間もがき続けて得た大きな気付きが詰まっていると感じた。
本書は特に「自分は内向的な人間だ」と思っているなら刺さる言葉が多いと思う。つまりワイ。
心に刺さった言葉
自分の正直な意見は、使う当ての無いコンドームのように財布にそっと忍ばせておけばいい。それはいつかここぞという時に、行動を大胆にしてくれる。
「他人の正解に置きに行くと、自分の正解が分からなくなる」という筆者の一言。
この
「使う当ての無いコンドーム」
という例え、言葉のセンスがあるなぁと勝手に感じた。
ワードは下ネタだが恐ろしく分かりやすいのである。
他人の考えを受け止めはするけど、自分の内側で揺らがない考えを持っておく。
揺らがない考えがあるから、時に他人が驚くような、でも自分にとって大事なアクションができる。
私は「使う当ての無いコンドーム」を持てているだろうかと、今も考えている。
『ウケる日記』
書誌情報 | |
著者 | 水野敬也 |
発行年月日 | 2015年4月17日 |
Amazonレビュー・件数 (記事投稿日時点) | 486件 |
本の概要と感想
大人気小説『夢をかなえるゾウ』の作者・水野敬也さんが自身の体験やそこから得た知見を語っている一冊。
全体的な感想としては、
9割バカ。1割真面目。
「人ってこんなに羞恥心を捨てることができるのか…」
と思わせる残念エピソードが満載である。
ただ、東日本大震災の話と亡くなられた友人の話はとても真摯に語られており、ハッとさせられた。
本書は基本的に大笑いしたい人に薦めたいが、筆者の鋭い人生観を知りたいという人にも読んでほしい。
心に刺さった言葉
で、思ったんですけど
「生きる」っていうのは「不謹慎」なんですよね。
東日本大震災後、ネット上で冗談を言ったりバラエティ番組を放送することを「不謹慎だ」と言う人々に対する筆者の一言。
食欲、性欲、睡眠欲などの欲を満たそうとしている私たちは皆不謹慎。
多数の意見に囚われない物の見方ができる筆者をかっこいいと思った。
こういう人が世の中の変な流れをスパッと止めてくれるのだろう。
おわりに
エッセイ本って、肩の力を抜いて読めるのがありがたいな。
そうそう。
気取らない言葉で、でも心に残る一文があったりして…クセになるんだよね。
忙しいときでも、ちょっとした隙間時間に読みやすいしな。
ふふ、先輩が気楽に読んでる横顔…
なんだか私まで安心するよ。
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