高校時代のクラスメイトだった女子に、本が読めるコツを教えてくれと迫られた。
何故そんなことになったのか。
それは公務員の合同研修が行われた日の、何気ない会話がきっかけだった。
「ここ、座ってもいい?」
「どうぞ」
「ありがと」
「……この研修、難しくない?講師の話も全然何言ってるか分かんないし」
「え、凄く分かりやすくて、良い研修だと思うけど」
「それマジで言ってる?」
「うん」
「……はぁ、てことは私が頭悪いってことか~」
「そんなことはないと思うけど……」
「いや、何かさぁ、社会人になってから感じるんだよね」
「私、周りについていけてないなぁって」
「多分、学生時代に勉強サボって遊んでばっかだったから」
「真面目に勉強してる奴らと、差がついちゃったんだろうね」
「……ねぇ、あんたって高校の時、いつも一人で本読んでたよね」
「どうやったらそんなに読めるの?」
「……うーん、自分は単純に好きだから読んでるだけだから」
「好きじゃないなら、無理に読む必要はないんじゃない?」
「必要ある」
「今のままじゃどんどん置いていかれる」
「昔サボった分、これから取り返さなくちゃ」
「だから……」
「私に本を読むコツ、教えてよ」
「焼肉くらい奢るからさ」
「……できるか分からないけど、一応考えてみるよ」
という感じである。
そこで自分なりに本を読むコツを考えてきたので、頑張って彼女に教えようと思う。
苦手なりの読み方だって、きっとあるはずだ。
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読書が苦手な人が本(ビジネス・実用・啓発本)を読む6つのコツ
①「はじめに」の所は、「私は~です」と「~をするために本を書いた」だけ読む
②線が引かれているところで止まり、前後の文を読む
③「例えば」「例を挙げると」で止まり、直後の文を読む
④行間が大きい所(前後に大きな空白がある所)を読む
⑤箇条書きされた所を読む
⑥「あとがき」は「~がしたかった」「~が伝えたかった」だけ読む
①~⑥以外の部分は読まなくていい。
読書が苦手な人ほど、
「色々なことが書いてあるけど、勉強のために読んでるんだから全部理解しなくちゃ」
という気持ちになって最初の1文から読もうとすることが多いが、
むしろ全文読もうとしないことが読書最大のコツと言ってもいい。
①「はじめに」の所は、「私は~です」「~な人に向けて本を書いた」「~をするために本を書いた」だけ読む
読書が苦手なあなたは、恐る恐る本を開く。
すると、大抵の場合は「はじめに」というタイトルの後に何ページか文章が書かれている。
そしてあなたは1文目から読み始める……
ちょっと待って!!
最初から読まなくてもいいから!!!
この「はじめに」の部分は、
①私は何者なのか
②誰に向けて本を書いたのか
③何のために本を書いたのか
を表すための部分である。
それを数ページに渡って丁寧に書いているわけだが……
あなたが読んだ方がいいのは、
①「私は~です。」
②「~に向けて本を書きました。」
③「~のために本を書きました。」
という3つの文だけである。
その3つの文を見つけて読んだら、即本文に行っちゃって良い。
傍線が引かれている場所で止まる→前後の文を読む
傍線(文字の横or下に引かれた)を見つけたら一旦止まろう。
何故なら、線を引いて注目させるくらい、大事なことを書いているからである。
だからまず、線が引いてある文を読む。
しかしそれだけでは理解できないこともある。
その場合は、前後5行くらいを読んでみてほしい。
前後の文章の流れで「あ、そういう意味か」と分かる場合が結構あるからだ。
それでも分からない場合は……
読み飛ばして、さっさと続きに行こう。
え、それでいいのかって?
全然いい。
本が苦手と言う人の多くが勘違いしている気がするが。
そもそも一冊の本を100%理解する必要なんか、ないのだ。
「例えば」「具体例を挙げると」で止まる→前後の文を読む
このワードを目にしたら必ず止まろう。
そして続きをゆっくり読むといい。
何故なら、「例」というのは難しい事柄を分かりやすく伝えるために書くものだからである。
例えの内容を読み終わったら、また前後5行くらいの文をゆっくり読もう。
そこには「何の『例』なのか」が書いてあるはずだ。
これで理解できれば万々歳。
だが理解できなくても続けてほしい。
「具体例から難しいことを理解しようとする癖」がつけば、少しずつ内容を理解できる確率が上がっていくから。
前後を大きな空白(行間)に挟まれた文を読む
たまに、前後に大きな空白を開けて、1~2文の文章が書かれていることがある。
ここでも止まってほしい。
何故なら、線を引くのと同じくらい大事なことを書いているからである。
まずその1~2文を読む。
理解できたらオッケー。
理解できなければ、また前後5行くらいを読む。
それでも分からなければさっさと飛ばす。
気にしない。
箇条書きされた文を読む
箇条書きも立ち止まるポイントである。
何故なら箇条書きとは殆ど、
・何かの具体例を並べている
・長い内容を簡潔にまとめている
ものだからである。
だから、
「ここまで何言ってるかイマイチ分からんかったんだけど……」
という人の為のお助けゾーンなのである。
ここでも、
①箇条書き部分を読む
②前後5行くらい読む
③分からなかったら飛ばす
という流れで良い。
「あとがき」は「~がしたかった」「~が伝えたかった」だけ読む
遂に本文を読み終えたあなた。
あとは最後の最後、「あとがき」の部分のみ。
ここの文章は……
ぶっちゃけ読まなくても良い。
何故なら、筆者が私たちに伝えたかったことは本文で伝えきっているからである。
「あとがき」を読まなかったからと言って困ることはないのである。
ただ……
あなたに余裕があれば、
「~がしたかった」「~が伝えたかった」
と言っている所だけ読んでみてほしい。
そこには筆者のアッツい思いが込められているから。
何となく「この本読んで良かった!」と思えたりするのである。
読んだ後は100文字感想を書くと経験値3倍。
とうとう本を読み終えたあなた。
よく頑張った!
疲れたことは疲れただろうが、
「読み飛ばしていい部分」
が分かったことで、少し読書しやすくなったのではないだろうか。
あとは何冊か読むうちに、読むべき部分とそうでない部分の違いが分かっていく。
多分知らない間に、読書が上手くなっている=苦手ではなくなっている、と私は思う。
ただ、一つだけお願いがある。
それは、「感想を書く」ことである。
何故感想を書いてほしいのかと言うと、
①記録として残るため、読み返せる
②「書く」という行為によって内容を忘れにくくなる
③「書く」という行為によって頭が更に鍛えられる
というメリットがあるからだ。
文量は大体100~150字くらいが良い。
さほど負担もかからず、少し頭を使うくらいの量。
ちなみにXのポストの字数制限が140字なので、感想を書くにはもってこいである。
小さなことだが、感想を書くと書かないとでは読書の成果が5倍くらい違う。
私の感覚に過ぎないが、割と確信している。
数冊サラッと読んで終わるくらいなら、サラッと読んだ1冊の「感想を書く」。
その方がはるかにあなたの身になるということ、知っておいてくれると嬉しい。
【おわりに】いきなり出来るようにはならないと思うけど、ちょっと読書のハードル下がったわ。
「へぇ~、読書って隅から隅までやらなくてもいいんだね」
「本当に好きな人ならやってもいいけど、勉強目的なら必要な所だけ読む方が効率いいよ」
「うん、話聞いてたら絶対そうだ!って思った」
「ありがと。何とか読書できそう?くらいにはハードル下がった気がするわ」
「それなら良かった」
「まぁ無理せず、さっき言った事を思い出しながら、飛ばし飛ばし読むといいよ」
「そうする」
「これで本が読めるようになって、バリバリ仕事ができる人間になる!」
「熱量すご」
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